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ザ・スーパー・ポップ宣言

スーパーポップ2

洋楽スーパーポップの世界(2)

洋楽スーパーポップの世界(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)

YOU CAN'T HURRY LOVE (恋はあせらず) トラックの世界へジャンプ

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【 ポップ偏差値 69

Anthony & The Sophomores / PLAY OUR OLDIES, MR. DEEJAY '63



60年代に活躍した白人DOO-WOPグループのシングル曲。元々は「Sing This Oldies Mr. Bassman」として録音されたものだけど、ジョニー・シンバルの「ミスター・ベースマン」のヒットの影響でタイトルを変えて録音し直されたもの。曲はアップテンポで明るく快活なノリの良いドゥーワップ。ハイテナーなリードと明るく楽しいコーラス、ベースなどドゥーワップ・グループを構成する各パートがそれぞれ大活躍します。特に高音部のメロディを爽やかに伸びやかに気持ちよさそうに歌うリードが魅力的。また、短い間に目まぐるしく変わるメロディはどこをとっても出来が良く、アップテンポなドゥーワップの楽しさ素晴らしさが堪能できる大傑作と言えるでしょう。ただし、所謂オールディーズヒットとも言えるドゥーワップの超有名曲群と比べると万人受けするような単純明快さは少な目で、その分初期ビートルズに通じるような若者受けするスマートさと溌剌さ、グルーヴなどを感じさせますね。1983年の山下達郎のサウンドストリートのDoo-Wop特集の第5回、ゲストがシャネルズの鈴木雅之氏の時にオンエアされています。個人的にはこの回を聴いて知った曲なんだけど、後のサンデーソングブックのDoo-Wop特集の焼き直しの回では、この回は復刻されなかったんですよね。従って、サンデーソングブックの熱心なファンでもこの曲を知らない方は多いのかも知れませんのでどうかご注目を。

「YOU TUBE」で聴けます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ楽器瑞々しさボーナス(スマートさ)ポップ偏差値合計
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Shelley Fabares / VACATION '62



Connie Francisの62年7月の世界的ガールポップヒットのカバーバージョン。Shelley Fabares版は同年9月発売なのでほんの2ヶ月後のカバーということになりますね。更に10月には弘田三枝子の迫力満点であまり楽しくないカバーと立て続けに発売になっていたようです。オリジナルは明るく楽しいオールディーズ・ガールポップの代表曲という程有名ですけど、このシェリー版は「YOU TUBE」の再生数も少ないし、そう有名でもない感じでしょうか。シェリー版で特筆すべきはV-A-C-A-T-I-O-Nのチアガール風の掛け声がより溌剌として明瞭で魅力的なこと。実に楽しく爽快な感じが素晴らしいですね。歌声も明るく快活だし、オリジナルよりもずっといい感じでお勧めです。チアコールではないけれども、この歯切れいい感じはエンジェル隊 / ギャラクシー☆ばばんがBang!に近いものがあるかも。
「YOU TUBE」で聴けます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(チアコール)ポップ偏差値合計
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【 当ブログお勧めのチアコール入りガールポップ 】

ふれふれっぽんぽん! / 門脇舞以&沢城みゆき
五條真由美 / ゲッチュウ!らぶらぶぅ?!
KOTOKO / LILIES LINE

STYLE COUNCIL / HEAD START FOR HAPPINESS (ALBUM VERSION) 「CAFE BLUE」'84

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1983年のミニアルバム「introducing THE STYLE COUNCIL」に収録されていたアコースティックなバージョンもなかなか爽やか&キャッチーな曲だったけど、翌84年のアルバム「CAFE BLUE」ではバンド・スタイルでよりポップに仕上げてくれました。スピード感、高揚感が増し、ピアノやホーンが入りより華やかになった上に、女性歌手を大胆に配してより快活になりましたね。特に途中で入る語りから女性ソロへと移行していく時のドライヴ感が素晴らしい。全体に漂う「青臭い、泥臭いロックは卒業。これからはジャズやソウルの感覚も取り入れていくのがナウいのさ!」的感覚がこの時代の日本の高感度お洒落音楽ファンの心を鷲掴みした曲でした。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(華やかさ)ポップ偏差値合計
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APPLEJACKS / LIKE DREAMERS DO '64

Like Dreamers Do The Applejacks.jpg Applejacks.jpg

物語がいよいよフィナーレを迎えそうなビートルズのSF漫画「SFビートルズ漫画 僕はビートルズ 原作:藤井哲夫 漫画:かわぐちかいじ」において、本来存在しないビートルズの214曲目が、イギリスの音楽コンベンション会場にて、本物のビートルズによって演奏されました。田舎出身の無名バンドのたった1曲に観客は熱狂、偽者ビートルズも涙を流して感激。それが初期のビートルズの傑作「SHE LOVES YOU」や「抱きしめたい」級の出来であることは一目瞭然で、漫画でありながら是非私もそんな体験をしてみたいものだと思いました。

そこで、もしも公式発表曲以外で該当シーンに相応しい曲は?と考えて思い浮かんだのが、この64年のブリティッシュ・ビート・バンドの「アップルジャックス / 夢を追って」。これはレノン=マッカートニーが提供した曲で実際にデビュー前に書かれた曲のようなので、前述のビートルズの初期傑作曲と非常に雰囲気が近い。

明るく元気でスマートな曲調で、サビが二段構えであるような大いに盛り上がるメロディ構成は将にレノン=マッカートニーの真骨頂。ポップな味付けに瑞々しく溌剌としたヴォーカルやハーモニーはビートルズそのものといった感じです。実はこの曲のビートルズの古い録音も残されているんですが、いまいち垢抜けない内容で、このアップルジャックス版の方が数段いいですね。「僕はビートルズ」がアニメ化されるようなことがあたら該当シーンは是非この曲でやって欲しいところです。

「YOU TUBE」で聴けます。

明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(ビートルズ製)ポップ偏差値合計
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岩崎元是 / 泣き顔のPINUP GIRL '07 岩崎元是作曲編曲 「FOR A LONG TIME」収録

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89年には既に書かれていた幻の曲が18年の歳月を経て2007年についに陽の目を見ました。そのせいか2007年のものにもかかわらず80年代特有の青く澄み切った空気感を持った曲で83年の「MELODIES」の頃の山下達郎の持っていた雰囲気に近いものがあります。基本メロディは少しほろ苦感のある爽やかで陽性なもの。サビのテンション高めの高揚感あるメロディラインは実にキャッチー。更に特筆すべきは壮大で重厚なるフィルスペクター/大滝詠一系音壁サウンドの迫力。ドラムのエコー感、グロッケンやカスタネットの煌びやかさ、コーラスの爽快感、エレピの響きなどの奏でる心地よさは大音量で聴いてこそ真価を発揮する。歌声も岩崎元是&WINDY時代よりも円熟味が増し、いい意味で湿り気と適度な重量感が加わっている。メロディもシティ・ポップというよりは濃いめのもので味わい深い。

岩崎元是氏が「声優/アニソン音壁ポップ」に残した歴史的名曲群「・・・」4部作に匹敵する、氏の最高傑作と言っていい、5分33秒にも及ぶ感動の大作ポップです。そのサウンドの爽快感、乾燥感、メロディのキャッチーさ等を考慮すると清涼飲料水のコマーシャル・ソングに最適かと思われます。広告代理店の皆様、急いで契約を!
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(迫力の80S音壁)ポップ偏差値合計
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WHAM! / FREEDOM (LONG MIX 7:14) '84 12"EP
WHAM FREEDOM
ワムを馬鹿にする奴はどこのどいつだ!、、、あ、私か(笑)。ネオアコ聴いてワムで喜んでちゃマズいだろう、という声が聞こえてきそうなぐらい青春の暗い悩みのかけらも感じさせない能天気&健康野郎なイギリス人二人組みだが、音楽の才能はあるよね。そもそもブリティッシュロック/ポップス系でこれほど健康的なノリを感じさせたアーチストっていただろうか?

ラジオやテレビから流れていたシングル版はいきなり歌が始まりさほど気にもとめなかったのだが、ふと買った(笑)この12"ロングミックスは聴いてビックリな良い出来だった。アカペラで始まり、しばらくインストが続くのだが、ジョージマイケルの歌が無いのでかなり軽快なバックの演奏が堪能できる。躍動するドラムの生音も気持ちよい。ピアノの響きは佐野元春みたいだな。こうしてヴォーカル抜きでバックの骨格を堪能した後では不思議とジョージマイケルの歌もくどく感じない。むしろ微妙に音程をずらしながら自由に歌いまくる様は、健康っていいよねー、と改心させられるほどのまぶしい輝きがある。是非このロングミックスを楽しんで頂きたい。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(インスト部分)ポップ偏差値合計
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キンモクセイ / 七色の風 '02 作曲伊藤俊吾 編曲キンモクセイ&佐橋佳幸(BVCR-19050)
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洋楽志向なんで邦楽、特に近年のものを食わず嫌いしていたのですが、ねのすけさんのサイト「Niagara Sound Followers」でオススメのこの曲を聴いて、近年の邦楽にも素晴らしい楽曲があることに気づきました。といってもサウンドは明らかに70/80年代を志向しているから2000年代という時代の空気を良いと感じているのではないのだけれども。(尚、画像2はプロモーションCDジャケット、画像3はCD購入特典ステッカーだそうでコワタさんという方のHPEiichi Kowata's Home Pageから拝借しました。)

出だしのキャッチーなベースソロと直後に入る空高く舞い上がる弦の響き、高揚感&幸せ感いっぱいのサビのメロディが実に70年代していて素敵です。エレピの澄んだ響きと軽やかなカスタネット、深いエコーのかかった分厚いサウンドはナイアガラファンには堪えられないでしょう。約5分と長く楽しめるのは良いがちょっと詰め込み過ぎ感はある。が、こういうサウンドをやってくれちゃうと、それさえも若さゆえの「若気の至り感」があって魅力的に感じてしまうな。それにしても個人的には未だこの一曲しか知らないんだけど、これから他の曲を聴き進めていくのが非常に楽しみなグループ。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(70年代の空気感)ポップ偏差値合計
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CADILLACS / MY GIRLFRIEND (JOSIE 820)'57

CADILLACS  MY GIRLFRIEND JOSIE 820.jpg Cadillacs The Best of the.jpg

ポップでスピード感のあるドゥーワップといったらコレ。黒人ドゥーワップ・グループ、ザ・キャディラックスのもう50年以上前になる1957年のシングル曲。楽器はベースと手拍子だけのアカペラ仕様で、質素な構成ながらも実に疾走感のあるナンバーに仕上がっています。前奏のベースと手拍子だけで熱いグルーヴが感じられるのも流石ですが、ベース歌手の明るくひょうきんな導入部、テナー陣の息のあったコーラスと一気にハイスピードへと加速していく様が素晴らしい。ハイテナーの歌うサビのメロディもこの年代にしては濃い目で味わい深く、乾いた無垢な声質と明るいラインの調和が魅力的。そのバックのンパンパ・コーラスも楽しいネ。他にも遠吠えが入ったり、ボンボンボーンとベース歌手がノリ良く歌ったりと表現も豊かで幅広い。息もつかせぬ早業で次々と展開していく様も小気味良く痛快ですネ。生音・生楽器ひいては生声の響きの持つ素晴らしさを体感するのにもってこいのナンバー。是非爆音でお楽しみ下さい。「The Best of the Cadillacs」等で容易に聴くことが出来ます。こちらで試聴出来ます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(生音の響き)ポップ偏差値合計
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LEAPY LEE / IF I EVER GET TO SAGINAW AGAIN '69 「LITTLE ARROWS」収録

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「LITTLE ARROWS」というカントリー・ヒットを持つイギリスの歌手リーピー・リーの1ST ALBUM収録曲。曲は同じくカントリー調なんですが、洗練された爽やかなムードが魅力的な内容。(BOB RUSSELL-JACK KELLER , ARRANGED BY MIKE VICKERS)(THE MONKEESもやっていますがどちらがオリジナルかは分かりませんでした。)

カントリー・ミュージックものとしてはテンポは早く、全編に渡り緊張感が漲っています。あまり泥臭さを感じない、適度に洗練されたアレンジも素晴らしい。ジャカジャカ感のあるアコギを中心にホーンやストリングス等を配した厚めのサウンドは、フリッパーズギター等ネオアコ好きにも大いに受けそうです。

60年代最後の年に青空高く舞い上がるストリングスは実に爽快で、効果的に配置された高揚感のある男性コーラスを伴って空間的拡がりも実に見事。更にメロディラインも特筆すべき内容。甘く滑らか&まろやかで、深く熟成した上品な味わいが有ります。ヴォーカルも明るく陽性で乾いた曲調によく合ってますねえ。

曲に出てくるサギノウという地名を調べるとアメリカに二箇所あり、ミシガン州のデトロイトの少し北部とテキサス州のダラスのそばの、共に小規模な田舎町のようです。そのどちらを歌った曲なのかは分かりませんが、カントリー・ミュージックにとって何か特別な意味を持つ地名なんでしょうかねえ。何れにしてもサギノウへの道は2つ目のジャケ(3RD ALBUM)のような牧歌的で明るく平和な景色に違いありませんネ。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(爽快感)ポップ偏差値合計
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【 ポップ偏差値 68

CAROL KING / IT MIGHT AS WELL RAIN UNTIL SEPTEMBER '62

CAROL KING  IT MIGHT AS WELL RAIN UNTIL SEPTEMBER.jpg GOLDEN RATIO.jpg

古代ギリシャの頃に考えられた長方形の最も美しく見える縦と横の長さの理想の比率は1:1.618とされ、これは黄金比とか黄金比率、黄金分割などと呼ばれています。ではポップスにおいて最も美しく聴こえる理想のメロディ、黄金旋律は何かと考えた時、私ならキャロルキングのこの62年のヒット曲を一番に挙げます。

シンガー・ソングライターの彼女の最初期の自演曲ですが、62年というポップス黎明期にも関らず実に表現力豊かで芳醇な味わいを持つメロディです。そのラインはなだらかで滑らかなだけでなく起伏にも富み、かつ品があります。更に胸をキュンと締め付けるような、甘酸っぱい青春時代を想い起こさせる瑞々しさを持ち合わせており、将にポップスのメロディにおける一つの理想形であると言えるでしょう。テンポも速く、軽快で明るい曲調と純朴な世界観、雨をテーマにしているにもかかわらず爽やかで乾燥感のあるアレンジもポップでいいのです。皆さんの考える究極の黄金旋律は誰の何て曲ですか?

Carole King - It Might as Well Rain Until September - 45 rpm
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(黄金旋律)ポップ偏差値合計
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BARRY MANN / WHO PUT THE BOMP? '61

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音楽好きなら誰でも1曲は自分のテーマソングを持ってると思いますが、私のテーマソングはバリーマンの「シビレさせたのは誰」。曲のタイトルもイカシテますが、曲もまたそれ以上にイカシタやつです。

稀代のソングライターである彼の1961年の自演曲で、明るく元気な乾いた曲調に軽快なリズム。そして誰にでも馴染みやすい「バンババン」、「ラマラマディンドン」といった擬音語のオンパレード。遠吠えファルセットやひょうきんな合いの手も楽しいし、バックのサウンドも単純ながら生音の響きが心地よいストレートな内容。実に楽しくノリのいい曲で大好きです。

ところで実は最近この曲に関するちょっと面白い現象が起こっています。パンク系バンド「ME FIRST AND THE GIMME GIMMES」が2001年にカバーした曲(「Blow in the Wind」収録)を使用し、アイドルマスターのキャラクターを使用した手書きアニメ動画(作画:ベルナール・リヨ3世 編集:へぼピーナッP)の、

アイドルマスター手描きMAD「シビれさせたのは 誰?」

が、その出来の良さ、曲の良さから「ニコニコ動画」アイマスMAD愛好家の間で爆発的人気となり、瞬く間に「週刊アイドルマスターランキング 9月第2週」において1位を獲得、アップして約1ヶ月の本日現在で約40万ヒットの人気を博しているのです。その影響から原曲のバリーマン版も急遽「ニコニコ動画」にアップされたのですが、そこでの数多くのコメントを読むと、今までこの曲を知らなかったアイマス愛好家であるところの若いリスナーの方々にも実に好意的に受け入れられているのが分かります。こういった現代の流行のメディアを通して、長い年月を超えて古き良きオールディーズに脚光が浴びる、ちょっと胸が熱くなるいい話だなと思いました。(ベルナール・リヨ3世さん、へぼピーナッPさん、どうも有難う!)
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(生音の心地よさ)ポップ偏差値合計
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NICK LOWE / HALF A BOY & HALF A MAN '84

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スロウでもミディアムでも明るく味のある曲をやるニックロウだが、こうしたアップナンバーでもその真価はいかんなく発揮される。ストレートなロックンロールをベースにチープなオルガンの音色がキャッチーなメロディを奏でるオープニングからノリノリでいい。すぐに入る雄たけびで能天気さ倍増。きっと本当に明るい性格なんだろうな。たたみかけるドラムが単調な中にもいいアクセントになっててちょっと快感。この12インチは「HALF」にかけて片面しか無いのもウィットがあるね。遊び心がある古き良き時代のロックンロールおじさんは元気があっていいぞ。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(ストレートさ)ポップ偏差値合計
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E.L.O.(Electric Light Orchestra) / TWILIGHT '81 「TIME」収録
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パワーポップの雄、ELOの代表曲かな。キャッチーで印象的な出だしのシンセ音などを中心に過剰に分厚い音作り。リズムはアップテンポで疾走感があり、華やかでポップに弾けた曲調が明るく元気があっていいね。途中のピアノの転がり具合も心地よくてよろしい。

TVドラマ『電車男』オープニングのアニメ映像のBGMとして使用されたようです。で、何故電車男でELOなのか?という疑問を持っていたんですが、その元ネタとなった83年日本SF大会(DAICON4)オープニングアニメを見て納得、ここで使用されていたからなんですねえ。DAICON4-OPアニメと言えば岡田斗司夫、庵野秀明など当時無名に近い素人軍団が作った傑作として伝説的に有名ですが、今この映像を見るとアニメ好きでない私にもその高品質な出来栄えにはシビレさせられます。当時の人にはもっと凄い衝撃だったことでしょう。このTWILIGHTの持つ疾走感をうまく使ってますね。しかしこのポップスヒットとしてはチト濃い曲の選択となったわけですが、一体誰が選んだんだろうなあ。画像3は78年の来日公演の模様。

YOU TUBE でそれぞれの画像がアップされています。

電車男オープニングアニメ(http://www.youtube.com/watch?v=-mr_18KqJTU

DAICON4オープニングアニメ(http://www.youtube.com/watch?v=rzy1RNJBUo4&mode=related&search=

Electric Light Orchestra (ELO) - Twilight (http://www.youtube.com/watch?v=96ELbKZzSKs
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(分厚いジェフリン)ポップ偏差値合計
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楠瀬誠志郎 / 一時間遅れの僕の天使 '90 作曲楠瀬誠志郎 編曲武部聡志/楠瀬誠志郎
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近年、日本におけるクリスマスソングといえば「山下達郎/クリスマスイブ」が定番ですが、ことスペクター/ナイアガラ系音壁サウンド的視点からみればそのサウンドの派手さにおいてこの楠瀬誠志郎版の方が遥かに上をいきます。キラキラ、シャラシャラとしたカスタネットやグロッケンなどの眩い程に煌びやかな装飾音。多重コーラスはもちろんのこと多重ヴォーカルとでも呼べばいいのか?な凝ったヴォーカルワーク。ステレオ感いっぱいのサウンド的な拡がりとそしてなんといっても深いエコーのかかったドラムスの重低音が快感です。陽性な声質に明るいメロディ、クリスマス観も夢があっていいネ。クリスマスはこうじゃなくっちゃ!

ところで、この曲の他にも音壁度の高い名曲をいくつか残している楠瀬誠志郎氏だが、意外なことに山下達郎氏のFM番組では一曲もオンエアされたことがない。大滝詠一氏は120曲ぐらいかかっているというのにだ。これは一体どういうことだろうか。もしかして、敵(笑)?この曲の歌詞の中でも「きっと君は来ない、と誰かが余計な歌を口ずさむけど」と「山下達郎/クリスマスイブ」を茶化す内容を歌っていることからも怨みでもかったんじゃなかろうか、と邪推してしまいます。(後に楠瀬誠志郎氏は『山下達郎氏の『Sings SUGAR BABE』にバックコーラスの一人として参加された』との情報を頂きました。)

「季節がとうりすぎても」(CSDL-3159)のカップリング曲。「いつも逢えるわけじゃないから…」、「GOLDEN BEST」等に収録。尚「Seven Winter Songs」収録の「98 Jam. Version」は試聴した感じではつまらない出来なのでご注意を。

また、この曲には約50秒ほど長い別バージョンが存在します。冒頭に「A CHRISTMAS GIFT FOR YOU FROM PHIL SPECTOR」の「RONETTES / SLEIGH RIDE」のイントロ部分をサンプリングしたような音が入り、正規版では終盤だけの「RONETTES / BE MY BABY」風コーラスが冒頭から入るのです。どこかのサンプル盤に収録されていた模様です。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(煌きの音壁サウンド)ポップ偏差値合計
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DAVE DEE,DOZY,BEAKY,MICK&TICH / THE LEGEND OF XANADU '68

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通称デイヴ・ディー・グループの邦題「キサナドゥーの伝説」。西部劇のような怪しげで静かなムードから一転「ダッダッダダ、ダッダッダダダ」という実に景気のいいオカズで始まる軽快なポップス。随所に散りばめられているこのオカズ部分がかなり効果的に曲を盛り上げます。更に全体を包む爽快で高揚感溢れるメロディは甘味のある流麗なもので、どこかノスタルジックな香りも漂います。。伝説の桃源郷に想い焦がれる気持ちでも歌った曲なのだろうか、その甘く熱い想いがヒシヒシと伝わってくる胸キュンメロディ。小気味良いテンポでグイグイ聴かせる展開も素晴らしいネ。

「YOU TUBE」でこの曲の映像が見れます。なお、この「ダッダッダダ、ダッダッダダダ」フレーズですが、ソウルミュージックでも私の大好きな「Arthur Conley-Sweet Soul Music」でも聴かれるフレーズなんですが、どこかに大もとになる曲があるのでしょうか?なんか西部劇の映画音楽か何かで聞き覚えがあるような。更に同じくこのフレーズを使った曲をご存知の方、どうか教えて下さい。(その後、荒野の七人のテーマであることが判明しました。どうも有難うございました。)
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(ダッダッダダ)ポップ偏差値合計
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THE CLASH / SOMEBODY GOT MURDERED '80 「SANDINISTA!」収録

SANDINISTA

「恋はあせらず」トラックの名曲「HITSVILLE U.K.」を含むクラッシュのLP3枚組みの4THアルバム収録曲。このアルバムはヴァラエティに富んだ様々なジャンルの音楽をやっているにもかかわらず、名曲が多く収録されている優れものでオススメです。

基本はパンクバンドのやるロックで「誰かが殺された」という重ーい歌詞。にもかかわらず明るく元気な曲調なのが面白く、ミック・ジョーンズの乾いた軽めの声質もこの曲がポップに仕上がった一因でしょう。80年ということでフレッシュさも損なわれておらず、随所で畳み掛けるドラミングの緊迫感あるグルーヴ、コーラスの威勢の良さ、何かが吹っ切れたかのようなスピード感、激しい曲調ながら聴きやすいミックスなどが素晴らしいです。

「YOU TUBE」での試聴はこちらで。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(畳み掛けるドラム)ポップ偏差値合計
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【 ポップ偏差値 67

Dolly Parton / Help! '81 「Great Balls Of Fire」



I Will Always Love YouやJoleneの作曲やオリジナルとして知られるアメリカのカントリー系シンガーソングライター、ドリー・パートンの1981年のアルバム収録曲。曲はビートルズの世界的スーパーヒット曲のカバー。当ブログでもビートルズのカバーは幾つか取り上げているけど、先日secondhandsongsで膨大なリストを頼りにビートルズのほとんどの曲の多くのカバーを聴きまくったんだけど、滅多にこれは!と思うカバーに巡り合うことは出来ませんでした。ジョンのヴォーカリストとしての魅力とビートルズの演奏やアレンジが如何に輝かしいものだったかを改めて再認識させられる結果になりましたね。そんな中で巡り合えた数少ない魅力あるカバーがこのカントリー調カバー。オリジナルのスピード感や流麗な流れ、濃厚で芳醇で良質なメロディの魅力を損なうことなく、更に独自色をきっちりと出していて、特にアコースティックギターやバンジョーなどカントリー系器楽の音色が心地よい。「助けて!」というタイトルにはちょっとそぐわないけど女性ヴォーカルとシャカシャカと賑やかで楽しい雰囲気は目新しいかも。

「YOU TUBE」でPVが見れます。これ、どうせなら楽器の演奏シーンで見たかったですねえ。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(バンジョー)ポップ偏差値合計
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DIAMONDS / LITTLE DARLIN' '57



以前、「山下達郎 / LOVELAND, ISLAND 元ネタ探訪 その2」にも書いたけど、57年のDOO-WOPヒットのこの曲は明るく元気でポップな曲で私も大好き。オリジナルは57年1月のGladiolas版のようで、その僅か1ヶ月後に出たのがこのダイアモンズ版。ダイアモンズ版は基本的にオリジナル版と大きな差異は無いんだけどサウンドやアレンジの垢抜け具合、ヴォーカルの力量やコーラスワークのスムーズさなど非常にポップな仕上がりで数段上の出来だと思います。

その後20数グループによってカバーされているようですね。フォーシーズンズまでやっていますが、これはフランキー・ヴァリの歌声で聴けるのが嬉しい。特に後半の「ウー」とか「オー」とかの遠吠えコーラスは山下達郎への影響の大きさを感じさせます。他にもソフトロックグループのクラシックス・フォー版、72年のAdge Cutler & The Wurzels版もなかなかポップ。カバーを全部聴いてみたい人はsecondhandsongsのまとめをご参照ください。

GLADIOLAS '57 (オリジナル)
DIAMONDS '57
Four Seasons '65
Classics IV '66
Adge Cutler & The Wurzels '72
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(明るいDOO-WOP)ポップ偏差値合計
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REO Speedwagon / I'll Follow You 「Good Trouble」'82



彼らの81年の中ヒット曲「IN YOUR LETTER」は、ポップス史上に燦然と輝く偏差値73クラスの超凄名曲。発売後30数年経過するけれど、未だこの曲を超える軽快で爽やかな曲には巡り合えない。特に間奏で聴かれるピアノのフレーズの美しくもポップな響きは絶品で、個人的には今でも毎月数回は聴かずにいられない、将に歴史的名演奏だと思います。

ピアノなど一連のキーボードは彼らのポップなサウンドの要と言える訳だけど、82年のアルバム「Good Trouble」収録のこの曲も最初から最後までキーボードが暴れまくる優良曲。ゆったりとした出だし等少しミスマッチな箇所はあるけれど、スピードアップしている箇所は全面的にピアノが強く響き渡り、ピアノ入りポップ好きには堪らない展開。特に間奏のスピーディで軽快なフレーズは美味。「IN YOUR LETTER」よりはかなりロック色が強い曲だけれども、ポップ好きなら是非押さえておきたい名曲です。

「YOU TUBE」で聴けます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(ピアノ)ポップ偏差値合計
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THRILLER U & JOHNNY P / STICK BY ME '89



89年のレゲエ・ヒットで、63年のShep & the LimelitesによるDOO-WOPヒットのカバー曲。KING JAMMY'SレーベルでリズムトラックはSTEELY & CLEVIE。それに当時絶頂期であったシンガーのTHRILLER UにDJのJOHNNY Pが絡むというスタイル。これで売れない訳がないという感じですが、元曲の出来の良さも手伝ってか予想通りの大ヒットとなりました。元々ジャマイカでは人気のある曲で、JOHN HOLTJ.C. LODGEによるラヴァーズ・カバーも非常に良い出来。

ただポップ度という点では、この二人組みによるシングジェイ・スタイル・カバーがずっと上でしょうね。スリラー・ユーの溌剌としたよく通る歌声に、ジョニー・ピーによるノリの良い盛り上げDJが絶妙のコンビネーション。スティーリー&クリービーによる切れ味鋭い躍動感のあるトラックとの相性も抜群。比較的大人しい元曲とはガラリと変わった解釈も斬新で素晴らしいですね。

「YOU TUBE」で聴けます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(斬新な解釈)ポップ偏差値合計
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DION / ALWAYS IN THE RAIN '89 「Yo Frankie」収録
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遥か50年代のDOO-WOP時代から活躍するディオンの晩年の作品。Dave Edmundsがアレンジなど多方面に渡って活躍。ここでは怒濤のフィルスペクター/ナイアガラ系音壁サウンドやってます。ポップという観点からすると、どんなアーチストでも経年による鮮度の劣化からは逃れられない。然しながらアレンジ次第ではこれだけポップな作品が出来あがるのだという好例。ちょっと泣きの入った湿ったメロディでヴォーカルの鮮度は落ちるが唱法はさわやかで高揚感、開放感があり熟成した味もする。それに加えて、山下達郎でお馴染みのドゥルドゥルコーラス、カスタネット、グロッケンなどの音色とエコーのかかったドラムスの響きなどがひたすら気持ちいい。ド派手なアレンジだがメロディや歌を殺すことなく絶妙に盛り上げるセンスが素晴らしいネ。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(WALL OF SOUND)ポップ偏差値合計
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PAULINE MURRAY & THE INVISIBLE GIRLS / WHEN WILL WE LEARN '80 LP「PAULINE MURRAY & THE INVISIBLE GIRLS」

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元パンクバンド、PENETRATIONSのリードヴォーカルのポーリンマレーのソロアルバム。元パンクとは思えないほど軽快でポップで明るく弾けた曲。バックの音はカラっとしていて、エレピの音も心地良く、ちょっと小洒落た音作り。サビの盛り上がりはテンションがとても高く、息継ぎが間に合わずに歌うのに苦労している感じがするほどだ。彼女のこのアルバムにはこんな感じの曲が何曲かありオススメ。ジャンルとしてはNEW WAVEということになるのだろうか。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(サビの盛り上がり)ポップ偏差値合計
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ROCKPILE / HEART '80「SECONDS OF PLEASURE」収録
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DAVE EDMUNDS & NICK LOWEということで流石にメロディラインが素晴らしいネ。軽快なリズムもゴキゲンなロックンロールです。全編に入る手拍子とタンバリンみたいな鈴の音はハリーラブの定番アイテムで華やかな雰囲気作りに効果満点。時折入るドラムロールがスピード感を醸し出しまくり。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(ロックンロール)ポップ偏差値合計
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LINDA SCOTT / YOU BABY '65 LP(ワーナーパイオニア P-11574)

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60年代の可愛い子ちゃんアイドル歌手、リンダ・スコットの65年にシングルカットされた曲で、日本編集盤の「SINGLES」収録。BARRY MANN-CYNTHIA WEIL-PHIL SPECTORチームによるRONETTESの64年のLP収録曲のカバーです。原曲はシングルカットはされなかったながらも「PHIL SPECTOR / BACK TO MONO(1958-1969)」に収録された程の美しいメロディを持った「WALL OF SOUND」の名曲ですが、ゆったりとしたテンポでポップというには大人しすぎる作り。

それに対しこのリンダ・スコットのカバーは、テンポをグッと早くして全体に元気でメリハリのあるポップな作りとなっています。まずヴォーカルがハキハキと元気で適度に可愛らしいフェロモンを振り撒き、気張ったりするところなんか含めて表現は豊か。コーラスも同様に豊かな表現力で、華やかさと奥行き感を曲に与えています。特に「フゥーウゥーウゥー」と胸の奥深くまで切れ込んでくる、高揚感のある甘酸っぱいコーラスが素晴らしく美味。このフレーズはストリングスでも甘く切なく優雅に奏でられていて、この曲の最大の魅力の一つ。そのストリングス含めて肝心のバック・サウンドもフィルスペクター・クローン的に適度に厚めのサウンドで特にドラムスの重量感と躍動感が高ポイント。

全体として感じられるアップテンポでノリのいいグルーヴ、歌やコーラス、ストリングスなどで奏でる甘く切ないメロディライン、それと重量感のある厚めの音と何拍子も美味なポップの要素が揃った名曲です。ポップという観点からすると当然本家を凌駕する名カバーと言えますネ。なお、ライナーには曲は特定されていませんが「ステレオのマスターテープが届かなかった」とあるので、もしかしてステレオ版が存在するのかも知れません。「YOU TUBE」でも見られるロネッツ版はある程度は有名ですが、このリンダ・スコット版はかつて山下達郎氏によりオンエアされたものの、あまり広く知られていない隠れた名曲と言えると思います。(その後7インチシングルはモノラル録音であることが判明しました。)
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(名カバー)ポップ偏差値合計
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JAM / TOWN CALLED MALICE '82 (POLYDOR)
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ポールウェラー版モータウン「DIANA ROSS & THE SUPREMES / YOU CAN'T HURRY LOVE」。私はこのトラックのポップな曲を探しているんですが、調べてみると山下達郎もモータウン特集(1996.07.21)でこの曲をオンエアしてました。「Maneater / Hall & Oates」も暗めだけど確かにそうでしたね。「悲しい気持ち / 桑田佳祐」、「バチェラーガール / 稲垣潤一」もそうなのかな?ちょっと手配してみますね。(他にもこのトラック使用のポップな曲をご存知でしたら教えて下さい。)

個人的に82年当時パンク系ビッグネームではクラッシュと比べてジャムはいまいち好きになれなかったんだけど、唯一この曲は好きだった。後にスタイルカウンシルとして素晴らしくポップな曲の数々を作っていくポールウェラーだけど、ポップという観点から言えばこの時点ではまだ成長途上だった。

ポップでモータウンフレイヴァーたっぷりなこの曲の聴き所はチープでキャッチーなオルガンのフレーズだ。もちろんリズムは流暢でスピード感も文句なし。他の同トラックと比べてシンプルな楽器構成でベースが強調されているのも良い出来となった要因だと思う。ジャムファンには悪いが、ポールウェラーの歌声よりもトレイシーウルマン辺りの能天気なヴォーカルのほうがよりポップな名曲となっただろうと思うな。画像2は80年の来日公演の模様。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(オルガン)ポップ偏差値合計
78799797467


CLASH / GATES OF THE WEST '79 CD「SUPER BLACK MARKET CLASH」収録
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クラッシュはパンクバンドにカテゴライズされるんだろうけど、そのサウンドはかなりポップ。SEX PISTOLSのようなハードなものが先入観にある人が聞き漏らしてしまう危険性がある。特にこの曲に代表されるミックジョーンズものはメロディも情緒的で聴きやすいものが多い。ギターポップ好きな人で未聴の方には強くオススメしたいグループです。

出だしのギターの入り方がスマートでカッコイイ。続くミックのヴォーカルは実に日本人の琴線に触れるちょっと湿った泣きのヴォーカル。メロディも温かみのある胸にキュンとくる甘酸っぱいもの。高揚感のある澄んだコーラスも入るけどクラッシュっぽい固い意志を感じさせるギターサウンドがパンク精神を忘れさせません。この曲聴くとかなり気持ちが昂揚します。

元々は「THE COST OF LIVING EP」等に収録されていた。日本では「PEARL HARBOUR '79」にオマケシングル的に付いていた。現在ではアルバム未収録曲集のCD「SUPER BLACK MARKET CLASH」で容易に聴けます。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(泣きのメロディ)ポップ偏差値合計
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BLONDIE / DREAMING '79

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当時のロックシーンではデボラ・ハリーはアイドル的、というかセックス・シンボル的に扱われていた記憶があります。「YOU TUBE」にはこの曲を歌う彼女の映像がいくつもアップされてますが、Top of the Popsでこの曲を歌う映像が一番いい感じ。腰に手をあてて仁王立ちの女王様スタイル。完全にツンデレ要素(ツンデレ比=9:1)入ってますね。

「ベ、別に、アンタ達を喜ばそうと思って歌ってるんじゃないんだからね。
平民のくせにアタシの歌を聴けるだけ有り難いと思いなさい。
ホラ、ちょっとは手拍子ぐらいしたらどうなのよ!」って感じ? (ツンデレ参考映像はこちら。)

肝心の曲の方は、転がりまくりの弾けたドラム、ちょっとパンクっぽい軽快でストレートなサウンドにのって爽快で高揚感のあるメロディが実にポップ。ガールグループっぽい明るいコーラスが入るともっとよかったと思うんだけど、スタジオ版のフェロモン漂う、エコー処理が施されたヴォーカルはこれはこれで十分魅力的。
明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(ドラム&ツンデレ)ポップ偏差値合計
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洋楽スーパーポップの世界(3)


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